No.30
日本語指導が必要な児童生徒にオンライン支援が行える 大学生サポーターの養成 - 入山美保・井上里鶴・澤田浩子・松崎 寛
日本語指導が必要な児童生徒にオンライン支援が行える 大学生サポーターの養成 - 入山美保・井上里鶴・澤田浩子・松崎 寛
要旨
本稿では、日本語指導が必要な児童生徒へのオンライン支援が行える人材を養成するカリキュラムを通して、履修生にどのような学びが見られたかを報告する。カリキュラム開発にあたっては、特に、?児童生徒に寄り添う態度、?日本語学習・教科学習それぞれの学習目標を組み立てる力、?オンラインでのやりとりを工夫する技術、の3 点を重視した。これらを意識化させる「授業デザインシート」を導入し、主体的活動が求められるグループワークを多用し、最後に、算数の模擬授業を行わせて意見交換を行った。履修生25 名のミニレポート、デザインシートおよび模擬授業、受講後アンケート等を分析した結果、?については、「大学生サポーターの役割の理解」が、?は、「学習目標を意識したデザインシートの作成・実演ができる力」が、?は、「オンラインでの支援に必要な基礎知識と方法の習得」が進んだことがわかった。